「この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方」トレーニングメモ3-1 ~プロットの意味・テーマの重要性・所感~

  引き続き「この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方」に沿って体系的な学習を進めていく。今回は第3章の所感である。ここから本格的な作品作りの話に入っていくことになりそうだ。

榎本秋/榎本海月 DBジャパン 2019年03月
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プロットの作り方を知らなかった

 第3章では、プロットの具体的な作り方や、テーマ、物語の骨組みを決める重要性について書かれている。

 これまで若いころから何度も、小説のアイディアを書いては、それをプロットと呼んで、プロットまでなら作れるのに……。といった思いを抱いていた。

 だが、プロットを実際にどのように作ればよいのか、どのようなものがプロットというのか、知らないまま、アイディアを箇条書きに並べてみるだけでプロットと呼んでいたりしたものだ。

 ただ、もちろんプロットとしての体裁、つまり特定の文字数制限の中で、言葉にして表す。ということがしっかりできずとも、そのような箇条書きでもいいからとにかく始めることで何かひらめくかもしれない。ということも書かれていて、それにはかなり救われた。

 あとは、この本に書かれているメソッドに従って、実際にプロットを作ってみることを進めていきたいと思う。

テーマ・物語の背骨は決まっているか

 これにより、物語に必要な要素の取捨選択ができるようになるという。常に物語で何を伝えたいのか、誰をターゲットにしてどういうメッセージを伝えたいのか。これを明確にすることで、おのずと物語に必要な要素が決まってくるという。

 また、テーマをそのまま地の文や誰かのセリフで直接的に表現してしまいがちになりそうだが、物語なのだから、それを具体的なエピソードで示唆するということはとても納得のいく考えであった。きっとそこに深みが生まれてくるだろう。作品の批評でも、一部の読者はその作品の何気ないエピソードから、作者の伝えたいテーマを読み取って、高度なレビューを書いてきたりする。そういう人たちに満足してもらえるよう、テーマに対して深みのあるエピソードにはどのようなものがあるか、それを考えていきたい。

新人賞に入賞するために必要な調査

 これは、なるべく最短で新人賞を受賞するために必要なメソッドだと思うが、デビューしようとするレーベルのターゲット層、ニーズを把握することは重要だな、と感じた。

 あと3か月強だが、めぼしい新人賞としては、「小学館ライトノベル大賞」がある。締め切りは9月末だ。

 今から目指すのはもしかしたら無謀かもしれない。だけどとにかく、一度最後まで書ききって、投降したことがある実績を残すのが最低限必要だ。

 一つの物語を最後まで完成させたという自信は、今後の創作活動に大きな影響を与えるだろうし、これまで実現したいと思ってずっと挫折してきた目標だ。今人生で最も書くことが楽しいと思えているこの時期に、その自信をつけなければいつつけるのだろう。年齢は関係ない、スタートも関係ない。やる気になった時に、とにかくチャレンジしてみる。せっかくの人生、あきらめていた夢を実現する時が今ここにきてると思う。

 そしておそらく、最初の投稿は箸にも棒にも掛からないだろう。あわよくば一次選考には通過して、評価シートをもらいたいところだが、95%が下読み段階で落とされる審査において、残りの5%に入りきるのは、かなりのハードルと覚悟しなければならない。

 今まで、それなりに色々なことに要領よくやってきた。ほとんどの組織、団体に所属しても、パレートの法則で言うところの、上位20%に入ることは正直それほど努力しなくても実現できて来たと思う。

 だが、これからは上位20%ではだめなのだ。前回の同小説大賞での受賞率は0.46%。こんな合格率の試験を受けたことはこれまでの人生において経験が全くない。

 話が少々それてしまったが、今読み進めている、こんなノウハウ本なんて、ライバルたちは完全にわかりきったことだろう。それに時間とお金をかけて学んでいる、自分より若い世代をライバルにしなければならない。

 そのためにも、この本に書かれている、自分が投稿しようとしている新人賞のニーズを深く把握したうえで、その中でライバルたちに勝てる要素をしっかり作品に盛り込んでいかなければならない。

第3章まとめ

 正直言って、書かれていることは今までの経験から「理解」はできるものばかりであった。だが前にも書いたが「実践」ということになると難しいし、時間もかかる。この章あたりから、実際に手を動かしてチャレンジしてみる内容が、章末に記されている課題だけではなくなってきた。

 これまでは、読み進めながらその課題を順次取り組んできたが、この本は繰り返し読み返して課題を実践していくための復習が必要になってくるので、いったん次の課題を実践するのは飛ばして、本文の内容を通して読むことを優先したいと思う。

 全体的にやることを把握してから、具体的な小学館ライトノベル大賞をターゲットに、もう具体的に動き出していきたい。

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