「この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方」トレーニングメモ0 ~序章~

 早速、以前の記事でも紹介した、「この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方」を読み進めて体系的に小説家への道を歩もうとしているので、この本の中に書かれている、自分なりの課題などの結果を記録していきたいと思う。

榎本秋/榎本海月 DBジャパン 2019年03月
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 そして1章に入る前の課題として、「まずは自分を知ろう」という課題が課せられた。「目標と今の自分」というタイトルの表を埋めることからとにかく始めてみるということらしい。

 自分の好きな作品と、自分の書きたいと思っている作品(長編)について、テーマや、キャラ設定、ウリやあらすじの表を埋めていくというものだ。まずは疑問を持ったり、面倒くさいと思わないようにして、きちんと実施してみることにした。

 その結果が以下である。

目標と今の自分

好きな作品 書きたい作品
タイトル 紫色のクオリア 主役になりたい!
レーベル(投稿先) 電撃文庫 小学館ガガガ文庫
テーマ 哲学・量子論を組み合わせたSFエンターテインメント 青春学園ファンタジーを横目で追いかける物語
キャラ(主人公) 波濤マナブ
男勝りな中学生女子。物語のキーマンである毬井ゆかりの友人。ゆかりによって負傷した左手を携帯を素材に修復されることによって、並行世界の自分と連絡できる能力を手に入れ、運命に立ち向かうために奔走する。
主人公
物語の主人公であるが、自分自身が何か壮大な物語の主人公になることを夢見ている高校生男子。思いがけずファンタジックな世界に触れるが、その世界の危機を救ったり、特殊な能力を使えるようになるのは全く別の人物で、その世界感においてはモブキャラ扱いとなることに憤りを覚えて何とか自分が主人公になろうとあの手この手を使うが悉く空回りする。
キャラ(サブ①) 毬井ゆかり
主人公ではないが物語の中心となる人物。マナブと同じ中学生女子。小動物系の可愛さ。紫の瞳を持ち、自分以外の人間がロボットに見えるというクオリアを持つ。プラモデルを組み立てるのが得意で、その要領で助からないほどの大けがをした人間ですら無機物を使って「修復」することができる。
彼女(ヒロイン1)
主人公の彼女。クラスでは3番目くらいに可愛い。主人公は成り行きで付き合うことになったので、ぞんざいにヒロイン2が現れてからは特にぞんざいに扱われるようになる。いたって普通の高校生ではあるが、主人公のことを心配していて、特別にならなくても好きだということを説き続ける。報われてほしい。
キャラ(サブ②) アリス・フォイル
アメリカから留学してきた天才少女。マナブやゆかりよりも年下ながら、難解な数式でも絵画と認識して解を出してしまうというクオリアを持つ。「ジョウント」という組織に属し、特殊なクオリアを持つゆかりを非凡な者としてスカウトしに来日する。
能力者(ヒロイン2)
ストーリーテラーズと呼ばれる組織から派遣されたエージェント。世界は常に危機に瀕しているが、その危機を救うためにセカイ系ストーリーを構築し、ヒーローを選定、特殊能力を与えて世界を救うために主人公の学校にやってくる。ヒーローに選定するのは主人公の隣のクラスにいる平凡な男子であり、主人公のことは何かとストーリーの達成を邪魔する不穏分子として侮蔑した扱いをする。
ウリ  クオリアや量子論を中心とした科学理論を駆使し、強大な運命に打ち勝とうとする少女の葛藤と冒険を描いたエンターテインメント小説。他のSF作品などでも使い古されたテーマではあるが、その分慣れてる人にはとっつきやすく、気軽に読み進めていると、中盤以降のスケールの大きな展開に驚かされる。  主人公でありながら、壮大なバトルやアクション、特殊能力といった世界とは無縁でありながら、その世界が間近にあることを知ってしまったために、何とかその世界の中心人物になろうと奔走するも、ことごとく空回りするという真面目系人物のコメディ展開で読ませる。面白おかしくその様子を書きながらも、ほとんどの人間は物語になるような成功体験や冒険をするわけではないという現実の葛藤にも目を向けさせ、いかにして自分が自分の人生の主役たり得るかを訴えるシリアスな一面も描く。
あらすじ
(最初から最後まで)
書いたけどネタバレになるので割愛 書いたけどネタバレになるので割愛

 選んだ作品はうえお久光氏の「紫色のクオリア」にしました。クオリアとか量子論とか、まあソフトSF(怪しい言葉だな)においてはよくあるテーマだけど、一時期いろいろハマってたところに、ドンピシャなタイトルだったので、10年前の作品だけど読み返して改めて感動たなあ。

 あらすじについてもEvernote上では、作品投稿時の練習のために一応それぞれ書いていたけれど、最後まで書いてネタバレになるのでここでは割愛。

 そして自分の書きたい長編小説は、何となくプロットの前段階となるアイディアまでは殴り書きしてたものを引っ張り出してきて、改めて現時点での自分を把握するために指示通り書いてみた。

 これが面白くなるかどうかは未知数だけど、これまで輝かしい成功体験が無いことにコンプレックスを抱いている人たちの指針になる(というか僕の)テーマを書いてみたい。

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