200字でプロットを書く

  「この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方」 (編著:榎本秋 DBジャパン)で学習を進めていましたが、プロットのことを書いた第3章にて、いろいろな文字数でプロットを挑戦してみるのが良い、とあったので。手始めに一番文字数の少ない200字のプロットを書きました。

 とりあえず、以前に課題で400文字のプロットは作っていたので、それを削る形で200文字にまとめてみています。


 主人公は世界の破滅をもくろむ超常の存在に対抗するべく奮闘する正義の異能者組織の存在を知り、自分も仲間になりたいと願い悪戦苦闘するが、いつもモブキャラ扱いをされ、ごく平凡な生活を余儀なくされていた。

 モブキャラ扱いに嫌気がさした主人公は、超常の存在にそそのかされ悪の道を進む。

 しかし、友人やヒロインの説得によって、ありのままの自分でよいと理解して改心、普通の生活も捨てたものじゃないと考えを変える。


 上記で、行頭スペース含んで200文字となります。

 テーマは、どんな人生であっても、自分が自分である以上は、誰もがその主役である。だから自己肯定感を持って進んでいってほしい。というメッセージを込めたものにしたいと思っています。

 今の自分ももちろん承認欲求が強くて、何か大きなことを成し遂げて名声を手に入れたいという思いはあります。そうでなかったら、35歳になって小説家を目指す宣言なんてしないでしょう。

 ただ、昔に比べて、それが人生のすべてではないと思うようになりましたし、やっと小説を書いたり読んだり構想を練ったりすることを、純粋に心から楽しいと思えています。そんな今だからこそ、せっかくだから昔の夢に向かって挑戦してみようという気持ちが芽生えたのだと思います。

 昔は、本気で小学生のうちにドラえもんがやってこなかったことや、中学生でエヴァに乗れなかったこと、高校生の時に涼宮ハルヒに出会わなかったこと(これはリアルタイムじゃないですが)を本気で悔しがったことがありました。

 ほとんどの物語の主人公は、苦労せず何かの事件に巻き込まれたり、運命的な出会いがあって活躍できるのに、自分にはなぜそれが訪れないんだろう、どうして自分はこんなにつまらない人生を送っているのだろうと、本気で悔しかったのです。

 そういう気持ちを持っている若い人たち、あるいは大人たちも多かったりするのではないかなと。だから仲間の前では粋がってみたり、SNSで自慢のような投稿を繰り返したりするのかなとも思います。

 今流行っているような自己啓発系の書籍やブログでは、さかんに自己肯定感を高めることが叫ばれています。(彼女がよくそういう本などを読んでいるので、傾向としてそれは何となく感じています)ライトノベルのターゲットである中高生にも、自己肯定感が低く、承認欲求が強い、つまり人からの多大な評価が得られないと、自分を自分で認めてあげられない人がたくさんいるのではないかと思っています。

 そうした読者に対して、面白可笑しく読んでもらいつつ、ありのままの自分でいいんだと、間接的に伝えてあげることができたら良いなと妄想しているのです。

榎本秋/榎本海月 DBジャパン 2019年03月
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